2012年6月23日土曜日

藤原不比等

最近、(藤原)不比等という小説を読んでいる。

このところよく古代の小説を読むのだが、
古代の場合、記録が残っていないものが多く、
そこを想像力で補うために、読み物としてはとてもおもしろくなっている。

不比等の場合、若いころはほとんど記録に残っていないらしい。
読んでいても、これは事実ではないだろう・・と思えるところが多いが、
記録に残っていないのだから、なんでもありだと思う。

もともと、中臣鎌足の子で、大宝律令を編纂したことしか知識を持ち合わせていないが、
この小説の中では、スーパーヒーローである。

事実であるかどうかより、おもしろければいいと言う方に組する自分としては、
これはこれで楽しめる。

天智天皇、天武天皇、持統天皇などの役作りも作者によってものすごく違うのがいいと思う。

物語を読むことによって元あったイメージがぶち壊されるのは、それはそれで楽しみがある。

やはり時代が古いほうが想像力がかきたてられるところがある。

もっとさまざまな人の歴史小説を読んでみたい。



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