2011年11月22日火曜日

オウム裁判の終結

遠藤被告の死刑が確定して、1990年代の半ばに起きた事件の裁判が、事実上終結した。

死刑が計13人。無期懲役が5人。

特に死刑はひとつの組織としては、戦後最多であるとのこと。

坂本弁護士一家殺害、地下鉄サリン事件など、通常では考えられないような事件を起こしている。

現在もオウムを引き継ぐ団体があるが、かれらはそれらの事件にかかわっていなかったのか?

罪を問われていない以上は、かかわってはいないのだろうと思われるが、
引き継ぐ団体があるというのも不思議である。

今となっては、「あのころ」を極彩色に彩る事件に過ぎないが、
かかわった人の不幸を考えると、哀しみは色あせたりしないと思う。

何より裁判が終結しても、亡くなった人は帰ってこないし、
失われた時も再び訪れたりしないから。

しかし、日本人がおこした日本人に対する殺人行為が宗教の名を借りて、
組織的におこなわれたという事実に違いはない。

おそらくわれわれの心にひそむ邪悪な心理の一部がそうさせたのではないか。
われわれもそうなる可能性はあったのではないか。

「死刑」はわれわれの心の一部を切り捨てるひとつの方法だと考える。








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