2015年3月13日金曜日

食料自給率

「食料自給率」と言えば、このところ、入試問題や適性検査で出題されることが多かった。

やはり、政府の政策だからかもしれない。

食料自給率を向上させなければならない理由を考えさせるわけだが、
正解は、「輸入相手国と仲が悪くなった時や異常気象で世界的な不作になった時に、
日本にその食料が入ってこないことが考えられるから。」というものだ。

しかし、まあ、そんなことは考えにくい、とも言われる。

そもそも、日本の食料自給率は生産額ベースでは約66%と世界と比べても、遜色はない。

また、生産額自体では世界第5位だと言う。

日本は世界有数の農業国でもあるわけだ。

このほど、その食料自給率目標を従来のカロリーベースで50%から45%に引き下げた。

2013年度の結果が39%ととても目標に届くとは思えないからだろうか。

実現不可能な目標はかえってやる気を削ぐ。

理由としてはそういってはないけれど、要するにそういうことだろうと思う。

TPPのこともあるし、非関税障壁のこともある。

「輸入」についてはさまざまな問題があるとは思う。

「国益」を考えることになるのだが、どうすればほんとうの「国益」になるのか、
深い洞察が必要で、表面的に考えることの危険性を思わずにはいられない。

にしても、日本の農業が生産額ベースでは世界第5位にあることは、認識しておくべきだろう。



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