2015年2月13日金曜日

脱ゆとり

小学校学習指導要領実施調査という長い名前のテストがある。

もちろん、文部科学省によるもので、対象は小学校の4年生から6年生までである。

そのそのテスト結果を調べたところ、脱ゆとり世代はゆとり世代より正答率が高まったという。

調査は2013年2〜3月。2012年度の成果を確かめるものと、2013年度の同じ問題との比較である。

もちろん、その結果から、一概に脱ゆとり世代の学力向上を言うことはできないが、
新指導要領が11年から実施されたことを考えると、それが理由であることはうなづける。

ゆとり世代に生まれたから、それが悪だとは言えない。

けれど、あのやりかたは結局、不毛だったのか?

試みとしては良かったのではないか?

結局、理想論に過ぎず、現実に適合しなかっただけではないのか?

そんなことも考えてしまう。

単純に昔に回帰した所で、それは、意味がない。

「能力に応じた教育」についてもう一度考えてみる価値はあろう。

そもそも、学習スべき内容を減らすことが「ゆとり」につながるわけではない。

子供はひとりひとり違うのだ。

能力の高い生徒にまで、低いカリキュラムを押し付けることは、それはそれで人権侵害だと思う。

かならずしも「個別」によらなくても、ひとりひとり別のカリキュラムは考えられる。

「表現力」や「創造力」などは、「基本的な学力」のうえにあるのではないか。

「基本的な学力の高め方」によっては、そういうしからもついてくるのではないか。

指導する側がもっと努力しないといけないのかもしれない。

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