2012年9月13日木曜日

奇跡の一本松

東日本の大震災に奇跡的に生き残った1本の松があった。
いわゆる「奇跡の一本松」である。

岩手県陸前高田市の海岸で、あの大津波に耐えた松ではあったが、
海水のため、枯死してしまった。

この1本の松を動物で言うと「剥製」みたいにして、保存するのだと言う。

あまりにお金がかかるので、そんなことのためにお金を使う必要があるのか?という
もっともな疑問が呈されているとも聞く。

しかし、
朝日新聞の天声人語では、「あれは間違いなく希望の灯」という被災者の声を取り上げ、
「剥製化」に賛意を示されていた。

物質的にはたいした金額にならない、「枯れた松」に過ぎないが、
人々の心に希望の灯をともしたことは確か。

これからもずっと、人々の心に希望の灯をともしてもらいたい。
そう考える人がいる限り、値段はつけられない。

「愛はお金では買えない」などという言葉はこういうときのためにあるのかもしれない。

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