2012年11月29日木曜日

最古級のひらがな

ひらがなの成立は900年代とされていた。

そりゃまあそうだろう。
国風文化の基盤となる「かな文字」なのだから。

清少納言や紫式部、紀貫之といった国風文化文芸部門の根本である。

国風文化はその名のとおり、「国風」。
唐の影響を受けなくなったものである。

理由はもちろん、「遣唐使の廃止」。894年のことである。

だとすれば、900年代に成立しないと理屈に合わないじゃないか。

そこはかな文字。
ひらがなは漢字の草書をさらに崩したものだから、
「国風」と言っても、中国のものを改良しただけだ。

当然遣唐使廃止以前から、できていてもおかしくはない。

ってことで、この発見。

実際、遺跡の主である藤原良相が没したのが867年で、その前後のものだと思われている。

さもありなん、遣唐使廃止の約30年前である。
桓武天皇のころからするとかなりたっている。

理屈に合わないわけではない。




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