2011年3月29日火曜日

3月29日(火)曇り ちょっといい話

岩手県大船渡市の越喜来(おきらい)小学校という小学校のお話。

大船渡市議であった平田武さんは常々、この小学校に津波が来た時、階段をおりて道路に出て、避難していたのでは間に合わない、そう感じていた。

だから、直接道路に出る非常通路を作るべきだと訴えていたのだ。

それが完成したのが昨年の12月。

津波の9日前にはこの市議は亡くなっている。

で、実際、津波が来たとき、この通路を使ったため、高台へすばやく避難できたというわけである。

しかし、それにしてもこの通路。 津波が来たから日の目を見たが、来なかったらどうなっていたんだろう。

無用の長物とされていたのだろうか。

もしかしたら、現在「無用の長物」とされているこうした「宝」は他にもあるのかもしれない。

災害に襲われなかった「幸運」を恨みながら・・。

でも、たぶん、「無用の長物」にされたことをひっそり喜んでくれているんだろうね。

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