2013年1月21日月曜日

巨人、大鵬、卵焼き

元横綱大鵬こと納谷幸喜さんが、今月19日、心室頻拍のため亡くなった。
72歳だった。

幕内最多優勝の記録を残す大鵬さんは、柏戸関と柏鵬時代を築いた品格のある大横綱だった。

樺太で生まれて苦労して育ったらしい。
また、船酔いして降りなければその後沈んだ船に乗っていたらしい。

苦労話や運命を予感させるエピソードは、伝説の英雄にふさわしい。

実際、大鵬も柏戸もリアルタイムでテレビで見た記憶がある。
小さいころだったのであまりよく覚えていないのだが。

そのころの子供の人気だったのが、「巨人、大鵬、卵焼き」。

団塊の世代が子供のころ好きだったのがこのみっつ。堺屋太一さんが作ったらしい。
そして、なんでもみっつにしたがるのが日本人。

世界三大なんとかとか日本三大なんとかというのはどこのでもよくある。
もっとローカルなものもあるくらいだ。

テレビの影響で相撲や野球が身近になったことを意味するのだろうか、
卵焼きはなんとも庶民的だ。

大鵬さん自身は巨人と一緒はいやだって。
ON全盛期のはじまりごろなんだろうが、
やはり「カネ」ですごい選手を集めたチームと一緒にはされたくなかったらしい。

そこはそこ、男一匹、裸一貫からというプライドもあったにちがいない。

その後、「江川、ピーマン、北の湖」なんて言葉も流行ったけれど、
それも「巨人、大鵬、卵焼き」があってこそだと思う。

なんにしても「団塊の世代」。
彼らが生きる世代に流行がある。






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