2013年6月19日水曜日

世界記憶遺産

世界遺産といえば、今年は7月に富士山が登録される。

世界文化遺産だ。

世界遺産といえば、自然遺産と文化遺産と思っていたけれど、記憶遺産というのもある。

同じユネスコによる登録なのに、ちょっと影が薄い気がするのはなぜだろう?

2011年には、山本作兵衛さんの「炭鉱記録画記録文書」があげられる。

当時は話題になったと記憶する。

そして、今年、「慶長遣欧使節関係資料」と「御堂関白日記」が世界記憶遺産に登録される。

慶長遣欧使節と言えば伊達政宗の使いの支倉常長。

キリスト教に対する日本の態度が真逆に変わったときだけに苦労したことだろう、
と思わずにはいられない。

天正の少年遣欧使節あたりはどうなのだろう?
ちょっと他のことを考えなくもない。

一方の御堂関白日記は、平安時代の摂関政治、
藤原氏の全盛期とされる人物の実際の日記である。

この時代、文学的には紫式部の源氏物語や清少納言の枕草子などがあるにも関わらず、
文学的価値よりも、史料としてのより価値の高い御堂関白日記が選ばれるのは、
記憶遺産がそのような意味合いの世界遺産であることを思わせる。

考えてみれば、炭鉱記録画記録文書などだれも知らなかったのだから。

現代では小学生でも習うような常識的なものではなく、
どっちかというとちょっとマイナーなっていうかマニアックなものが登録されるのはなぜなのだろう?

文化遺産の「富士山」と比べるとその違いが際立つ。



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