2015年12月1日火曜日

年金積立金のギャンブル化

年金積立金管理運用独立行政法人、略してGPIFが運用する年金積立金。

今年の世界同時株安によって、8兆円もの損失を被ったという。

とんでもなく大きな金額だが、6月末の残高は141兆円。

微々たるものではないが、扱う金額はもっととんでもない。

それに、リーマンショックの08年には、10兆円近い損失を計上しているが、
その後のアベノミクスでは、差し引き40兆円の利益を計上しているとか。

だから、なんでもない。

・・とも言えないようである。

というのは、株式運用比率を25%までと定めていて、これが限界に近づいているからだ。

実際、株価が2万円を超えてきたのは、限界まで株式への運用比率向上が原因だったらしい。

もちろん全てとは言わないが、GPIFが世界最大の株主だと考えれば、さもありなん、である。

ただ、限界に近いということは、これ以上、買い増しはできないだろうから、
これから株価は下落する、と考える。

そうすると、外国の投資家が日本株を売る。さらに株価が下がる。

しかし、株価を支えるGPIFは売るわけにはいかない。そして、どんどん損失が膨らむ。

そういう可能性はないわけではない、というより、十分考えられる。

こわいなあ。



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