2015年12月25日金曜日

2016年度国家予算

16年度の予算が96.7兆円と閣議決定がなされた。

税収は57兆6000億円と、なんと25年ぶりの高水準。バブル期以来だ。

国債発行額は、建設国債は6兆円、赤字国債は28兆4000億円。

これでも赤字国債は、かなり減らしているという。

麻生副総理が胸をはっているわけだから、これで大丈夫なんだろうと、思うしかないが、
赤字国債は増えなければいのかというと、そうではないだろう。

赤字国債は将来ヘのツケだから、発行すること自体が問題なのだ。

日本の場合はギリシャなどと違って、外国から借金をしているのではなく、
国内で国債を買ってもらっている。

だから、旦那が妻から借金してるようなものなので安心なんだ、というのはよく耳にする理屈だが、
じゃあって、いくら借金してもいいわけはないだろう。

限界というものもあるし、最近は外国からの借金も増えている。

一番気になるのは、イギリスやアメリカがリーマンショック時にくらべると
ずいぶん落ち着いてきているのに、日本ばかりが借金体質になっていること。

国債の信頼も揺らぐというものだ。

2%やそこらの消費増税ではどうなるものでもあるまい。

将来へのツケを減らす必要はやっぱりある。


2015年12月18日金曜日

アメリカの利上げ

アメリカの中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)は、
ゼロ金利政策を解除し、利上げをすることを決めた。

実に9年半ぶりのことである。

2008年リーマンショックなどで、景気が後退していた時に、
おこなったゼロ金利政策が、これで正常化されることになる。

新興国にとっては、投資資金がアメリカに帰り、経済的な打撃があると言われているが、
さて、日本にとってはどうなのだろう。

どうせまた株価が下がるんだろうと思っていたら、意外にも株価は上昇した。

しかし、意外と思ったのは、経済に疎い私だけのようではあった。

利上げそのものは織り込み済みだし、アメリカ経済の好調を意味するものだから、
円安にともない、輸出企業はさらに利益を増すのだという。

もちろん、輸入品が高くなるので、相殺されることは確かだが、
産業的にはプラス、消費的にはマイナスといったところか。

すくなくともアベノミクスにはプラスになりそうな気はする。

さてさて、これから日本の景気はどうなるのか。

ふところにもっとあたたかさがほしいなあ、と思いつつ、今年もあと2週間である。

2015年12月17日木曜日

夫婦同姓は合憲

民法の夫婦は同姓で名変えればならないとする規定は合憲という判決が出た。

この民主主義の世の中に、伝統的家族観とやらで、姓を決めつけていいものか。

そもそも伝統的家族観を守らないといけないのか。

もっとも裁判所が伝統的家族観を描いて、それに対してどうだと言ったわけではない。

どっちかといと、判断を避けた印象が強い。

そういうことは、みんなで考えて国会が決めることで、
裁判所が違憲だ合憲だと判断することではないのではないか、と言っているようにも聞こえる。

民法の夫婦同姓の規定は合憲だけど、別に国会で夫婦別姓の法律を作ってもいいんじゃない?
と、言っているようでもある。

そういう意味では、9条の判断と同じスタンスともいえる。

確かに、なんでもかんでも司法決着、違憲審査というわけにはいかないよな。

そこんところは、日本の司法は賢いと思う。

アメリカのようにマクドナルドのハンバーガーを食べ過ぎて、マクドナルドを訴えるというような、
そんなばかげた国民ではない。



2015年12月16日水曜日

今年の漢字は「安」

「安倍総理の安」「安保法案の安」テロ行為や詐欺行為に対して「安心」を求めるなど、
「安」から連想されることがらは、今年を象徴するものが多い。

そう言えば、お笑い芸人の安村の「安心してください。」というのも、「安」だ。

流行語大賞の候補にも上がっていたから、本人としてはブレイク感があっていいのだろう、
とても喜んでいたといいうことだ。

それはさておき、やっぱり今年は「安保法案」かなとも思う。

内閣が憲法解釈を変え、法制化まで行ってしまった。

今でも反対する人は多く、来年の参議院選に向けて野党の選挙協力の最大共通項でもある。

おそらく、安倍さんのところで「改憲」は無理だろう。

経済を中心にして、自民党が両院でそれぞれ3分の2を超える状態にして、
次を稲田さんあたりの女性総理にする。

アイドルは無理にしても、人気は集められると思う。

そして「改憲」というアプローチはどうだろう。

政治にはいろいろと「計算」が必要だ。

安倍政治はそれを教えてくれている。





2015年12月15日火曜日

羽生の限界

それにしても、おそるべき人がいたものだ。

人としての限界を超えている。

NHK杯で驚異の300点超をやってのけた、
その2週間後のGPファイナル(スペインのバルセロナ)で、さらにその得点を上回る得点を出したのだ。

羽生の能力云々にかかわらず、ショートでは上限合計が113.65。

今回の羽生の得点が110.95。つまり、あと2.70である。

一方、フリーでは225.79。

219.48という羽生の得点と比べると、あと6.31。

合計339.44がマックス。

今回、330.43ということは、つまり、あと9.01ということか。

より基礎点の高いジャンプ変えれば,その余地は増えるが今のところ現実的ではない。


話は変わるが、適性検査の作文では、
君たちはオリンピックに出るのではないから、金メダルを狙う必要はない。

いくらがんばっても、10点満点なら10点より高い点はとれないのだから。

ふつうにやればだれでも満点が取れるのだ。

減点されないためには、言葉遣い、誤字脱字に気をつけて。。とか。


どういうのだろう、これって。

ふつうにやって満点に近い点をとってしまう羽生にとって、
オリンピックもただの適性検査かって。








2015年12月13日日曜日

決着、軽減税率

軽減税率が決着した。

加工食品を含む食品全般だ。

結局、財源に関しては先送り。公明党案の丸のみである。

選挙協力を盾に、決死の公明党。

官邸がこれを受けいれて、自民党税制調査会は惨敗という格好になったわけだ。

そもそも、10%と8%というわずかな違い。

軽減税率を導入しても、めんどくさいだけだろう。

それほどのメリットがあるのか。

さらに線引き。

ブランド物の黒毛和牛と焼肉屋で焼肉や吉野家の牛丼。

どっちが庶民的で、どっちに軽減税率が適用されるか。

こういった矛盾が指摘される。

そして、もっとも問題とされるのが、財源。

上ぶれを計算するなんてとんでもないだろう。

上ぶれしなかったら、借金である。

財政再建もへったくれもあったもんじゃない。

ただまあ、消費税そのものが逆進性があるわけだから、
その軽減税率にも、逆進性があってもおかしくない。

だとすれば、ばらまき・・。

やっぱり、選挙は大切だね。

2015年12月11日金曜日

軽減税率の財源

結局、軽減税率は生鮮食品と加工品を含む食品全般に適用されることとなる。

それはそれでいいことなのだが、問題は財源である。

結局、1兆円もの財源が必要になり、
4000億円という当初の予定からすれば、6000億円も足りない。

これを国債で補填するとすれば、本末転倒だろう。

財政再建もへったくれもあったものではない。

まあ、どこかで捻出するのだろう。それを見届けるほかはない。

それにしても、ひとりあたり1万円といえば、かなりの金額だ。

それに、プリペイドカードとか利用して、上限とかも特に設けるはずはないだろうから、
買えば買うほど恩恵を受けることになるわけだ。

そのへんがなんともひっかるところだ。

そもそも個人的には軽減税率でなく、給付というのが持論だった。

それでなのかもしれない。

公明党との協力関係も選挙がらみだし、
どっちが票が取れるかという論理から逃れることができないのだろうな。

2015年12月10日木曜日

軽減税率の財源

公明党の主張を自民党がのむ形で、軽減税率の財源が1兆円規模で落ち着きそうである。

個人的には、朝日新聞の社説の主張と同じく「軽減税率より給付」と思っていただけに、
へー、そうなるのか、と思わぬでもなかった。

自民党としては、選挙で公明党の協力を得られない状態というのは考えにくく、
公明党の主張ものまざるを得なかったのだろう。

にしても、である。

税率が累進的でない、つまり、一律である消費税は所得の低い家庭に不利である。

同様に軽減税率も対象はどうあれ、一律である以上、所得の低い家庭に不利である。

生鮮食品も加工食品も貧しい人達のものなのだろうか?

お金持ちはみんなレストランや高級料亭で食事をするのだろうか。

少なくとも。金額的にはお金持ちの方がメリットは大きいだろう、と思える。

やっぱり、給付のほうがよかったんじゃあないだろうか。

システム的なものにもお金がかかるだろうし。

確かに、軽減税率は3党合意の約束だが、
給付をちゃんとすれば、それに代わるものとして、約束を破ったことにはならないと思うのだが。

給付の方がまずいとしたら、票につながりにくいということだろう。

軽減税率のほうが広い範囲に恩恵があるだけに、票につながりやすい、
とうがった見方をしてしまうが、どうだろうか。

2015年12月9日水曜日

M-1グランプリにトレンディエンジェル

この日曜日におそくなったな、「花燃ゆ」が始まっているぞと思って帰宅すると、
「花燃ゆ」でなく、M-1グランプリをやっていた。

「こっちの方が面白いので」ということだった。

そりゃあ、まあ、面白くなっければ漫才ではないだろう。

ということで、この番組を見ていたのだが、優勝は、トレンディエンジェル。

敗者復活ということだったらしいが、勢いを感じた。

「ハゲ」をネタによくもまあ、あそこまで、という気がしないでもない。

「ハゲ」を笑いに昇華できるあの精神の力は見習うべきだと思う。

からだのことをとやかく言うのは、ご法度とよく言われるが、
それを笑いにかえるわけだから、自虐もここまでくると、明るくさわやかささえ感じる。

決勝で敗れた漫才師が、「デブなんだが、ハゲてれば・・」というコメントを残した。

彼もまたお笑い芸人である。

俗に「チビ」「デブ」「ハゲ」という。

不格好の3大名詞だが、恥ずかしいと思うのが一般人。

それで「笑い」を得て喜んでいるのがプロの芸人か。

「ハゲ」の一般人としては、「笑い」以外にも感じるところがある。

2015年12月4日金曜日

省エネトップランナー方式

省エネトップランナー方式とは、指定された品目において、
エネルギー効率の最も良い製品を作らなければならない、というもの。

実施は1998年からだという。

それがなんで急に急に話題になったのかというと、
来年度から白熱灯にこれが適用されるようになったからだ。

いままでは、「LED」「蛍光灯」「白熱灯」とバラバラだったジャンルが、
「照明」でひとつにくくられたのだ。

結果として、LEDよりエネルギー効率の悪い蛍光灯や白熱灯は作られなくなるという。(輸入も)

庶民的に言えば、LEDはいくら省エネ効果があっても、製品自体が高い。

考えようによっては、照明器具の値段が高くなる、ということじゃないか。

電球では、白熱灯100円、蛍光灯400円、LED電球2000円といったところか。

やっとれん感じもあるが、省電力の観点からは、LEDは蛍光灯の7割、白熱灯の2割だという。

やっぱり、白熱灯のほうが安いぞ、といいたいところだが、製品そのものの寿命もある。

LED電球は、白熱灯の40倍、蛍光灯の4倍だとのこと。

白熱灯の場合、LED電球1個に対して白熱灯40個が必要だから、
省エネ効果がなくても十分採算があう。

しかし、蛍光灯の場合は、LED電球1個に対して、4個だから上記の値段では、
蛍光灯のほうが有利となる。

省電力の観点を含めて初めて、LED有利となるようだ。

経済産業省の試算では、逆転するのに約3年かかるとのことだ。

20年使うという設定以外にも、設定の違いはあるけれど、まあ、そんなところだろう。

あまり使わない場所だたり、試用期間が短かかりすれば、蛍光灯のほうが安くつく場合もあるようだ。

じゃあ、まあ、普通に考えれば、政府の政策は正しいといえるのだろう。


2015年12月3日木曜日

法廷闘争

沖縄の普天間米軍基地を辺野古に移設する問題で、移設の承認を取り消す裁判が行われている。

翁長沖縄県知事は、琉球王国からの沖縄の歴史を紐解き、辺野古に移設することの非を訴えたという。

しかし、裁判所の判断なのだから、純粋に法的なものだろうと思う。

裁判所に「意見」を求めているわけではない。

でも、なんだろう、この既視感。

韓国の従軍慰安婦問題に似ていないか。

純粋な法的手続きに従えば、日本政府に軍配が上がる気がする。

「人情」的には、沖縄や韓国の言い分もわかるのだけれど。

そう言えば、原発の問題も米軍基地問題に似ていたりする。

これなどは、「人の嫌がるものの設置場所」に関してである。

法律も結局、人が作るものだし、その時代や環境に影響されてしまう。

裁判所は法に合致するかどうかを調べるだけだ。

手続き的な意味合いで判断する限り、政府の側に判決は傾くだろう。

ただ、憲法が保証する「人権」に対しては、どのように折り合いをつけるのだろう。

やはり「公共の福祉」として、「人権」は抑制されるのだろうか。


2015年12月2日水曜日

「爆買い」と「トリプルスリー」

今年の流行語大賞がきまった。

上記。「爆買い」と「トリプルスリー」である。

お笑い芸人によるものはなかった。

流行語といえば、お笑い芸人やテレビドラマなどが発信源のものが多い。

昨年。一昨年の「だめよだめだめ」「ワイルドだろう」や
その前の「じぇじぇじぇ」「倍返し」など。

そう考えると、今年はちょっと毛色が違うなあ、という気がする。

「爆買い」は経済的な社会現象だし、「トリプルスリー」はスポーツだ。

とはいえ、スポーツは時々流行語になる。

「なでしこ」などもそうだった。

スポーツなら、「五郎丸」だよなあ、
でも、あれはポーズだから、流行語という視点からはずれるなあ。

やっぱり、「トリプスリー」かな。ホームラン王や打率1位とは違う視点を与えてくれた。

必ず一人はいる記録と違って、「普通はいない」というところが、流行語にふさわしいとも言える。

「爆買い」はやはり中国。今年の株価に影響を与えた国だ。

「爆買い」とは反対の方向だったが。

よきにつけ、悪しきにつけ、これからは中国だな。だな。だな。

あっ、そうそう、そう言えば、おととい亡くなられた水木しげるさんモデルの朝ドラ、
「ゲゲゲの女房」の「ゲゲゲの・・・」もかつて流行語に選ばれたね。

ご冥福をいのります。


2015年12月1日火曜日

年金積立金のギャンブル化

年金積立金管理運用独立行政法人、略してGPIFが運用する年金積立金。

今年の世界同時株安によって、8兆円もの損失を被ったという。

とんでもなく大きな金額だが、6月末の残高は141兆円。

微々たるものではないが、扱う金額はもっととんでもない。

それに、リーマンショックの08年には、10兆円近い損失を計上しているが、
その後のアベノミクスでは、差し引き40兆円の利益を計上しているとか。

だから、なんでもない。

・・とも言えないようである。

というのは、株式運用比率を25%までと定めていて、これが限界に近づいているからだ。

実際、株価が2万円を超えてきたのは、限界まで株式への運用比率向上が原因だったらしい。

もちろん全てとは言わないが、GPIFが世界最大の株主だと考えれば、さもありなん、である。

ただ、限界に近いということは、これ以上、買い増しはできないだろうから、
これから株価は下落する、と考える。

そうすると、外国の投資家が日本株を売る。さらに株価が下がる。

しかし、株価を支えるGPIFは売るわけにはいかない。そして、どんどん損失が膨らむ。

そういう可能性はないわけではない、というより、十分考えられる。

こわいなあ。