福岡県太宰府市で日本最古の住民票「木簡」が見つかったと言う。
701年の大宝律令より前の段階のものは、今まで見つかっていなかったので、
大宝律令以前から、中央集権のしくみが固まっていたことを示す第1級の史料とされている。
班田収授法によって、6歳以上の男女に口分田を支給したわけだが、
そのためにはどこに6才以上の人がいるか調べる必要があった。
そのための戸籍である。
無論、租庸腸の税がどれくらいになるか、だれがいくら収めなければならないか、
きちんと把握しておかなければ、取り立てもできないだろう。
兵役のついても同様である。
今回の木簡はそれについても記載があったらしい
国家運営の基盤である戸籍であるから、そこからさまざまな古代人の生活を偲ぶことになる。
時代が古いほど史料が少ないから、その分、想像力が入り込む余地が大きい。
古代ロマンなんていうのは、そういうことと関係あると思う。
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