プライバシーの問題もあったのだろう。
実際に犯行のあった、1997年当時は何の興味も持っていなかった。
ワイドショーなどでもそうとうな話題になっていたらしい。
なんせ「お堅い」はずの大企業のエリート女性社員が、
夜は売春行為をおこなっていたわけだから。
ワイドショーが跳びつかないはずはないし、週刊誌とかも跳びついていただろう。
ノンフィクション作家、小説家なども格好のネタにしていたはずだ。
でも、自身はこの当時こんな事件があったことすら知らなかった。
それほど世間で起こっていたことに興味がなかったのだろうと思う。
あのころは・・。
この事件に興味を持つようになったのは、
東日本の震災で原子力発電所が放射能漏れを起こしたことがきっかけであった。
まちがえて震災関連の殺人事件かと思って読んだのだ。
なんせ、「東電」だから。
そのときは「なんだ」で終わっていたのだけれど、
その後、重松清もの(中学入試によく出る)を探していたとき、
「なぎさの媚薬」に出くわしたのだ。
もちろん、これは「媚薬」なので、大人向けに書かれたものだが、
主人公がこの事件ととかかわりがあることがあとからわかった。
それから、新聞で報道されるたび、
まだ謎のままの事件なんだとちょっと注意して読むようになった。
それが「再審」である。
多分、いまさら真犯人なんて特定できないだろう。
15年も経過しているわけだから。
でも、多分、マイナリ容疑者は犯人ではない。
ただまあ、奥さんにとって「いいこと」をしたわけではないのも確か。
その罰が15年の獄中生活となると「かわいそう」ではすまないね。
なぎさは「再審開始」を聞いて、どう思っているだろうか。
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