最近は重松清をよく読んでいる。
別に入試問題に取られやすいから、とかそういう理由ではない。
いや、そういう理由からかもしれない。
子供が主人公のものが多く、また子供の心情をとても的確に描写していると思う。
子供も大人も考えることはあまり違うわけではないだろうから・・。
っていうか、子供はもう少し馬鹿なのかもしれないのだが。
昔はものを思わざりけりみたいな。
だから、大人が読んでもおもしろいのかもしれない。
もちろん、大人の心理描写も的確だ。
詩がそうであるように、言葉というものは、「言葉に出来ない心」をうまく表現してくれると、
「ある、ある」とか「なるほど」とかそういう気持ちになる。
言葉と心をうまくつないでくれるのがそういった「文学」なのだろう、とは思う。
重松さんの小説は重松調みたいなのがある。
文体に関してだ。
波長みたいなものと言ってもいいかもしれない。
そういうのもいいと思う。くどくなくて。
なんか、さらっとしている。
最近読んでいるのは短編が多いからか。
0 件のコメント:
コメントを投稿