2011年5月9日月曜日

平泉と小笠原

平泉と小笠原が世界遺産としてユネスコに登録されることが濃厚になった。

世界遺産も数多くなると、ありがたみがなくなるなあと思わざるを得ない。

まあ、石見銀山が世界遺産なんだから、
もっとたくさん世界遺産になってもいいか、という考えもある。

確かに平泉は中尊寺金色堂を初めとして、さまざまな遺跡がある。

そういう意味では、奥州藤原氏がその基礎を築いたユートピアでもある。

当時の都よりもっと繁栄していたのかもしれない。

結果的に頼朝に滅ぼされるわけだが、義経が頼朝を滅ぼし、
幕府が平泉あたりにできても、おかしくはなかったように思う。

それほどの繁栄はしていたのではないか、と思っている。

確かに歴史に「もしも」はない。

空想は歴史ではない。

しかし、それを考えることができるのは人間の特権でもある。

この東日本大震災も仙台が首都の東日本を襲ったものだとしたら、
日本はその中枢機能を失い、壊滅するしかなかったのではないかと思う。

「平泉」
可能性を秘めたパワースポットなのかもしれない。


そして「小笠原」

もちろん小笠原は明治以降日本の領有が認められ、
戦後アメリカに占領され、その後に日本に返還された歴史を持つ。

現在は東京都に所属するちょっと特殊な地域である。

そういった社会的なものはともかく、
地球の歴史上、陸になったことがない独自の地域なので
生物が独自の進化を遂げている。

こちらは理科的な視点で
今回自然遺産に登録されることになる。

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