1964年以来となる東京オリンピックが2020年にまた開かれる。
成長途上にある国としてではなく、成熟した国としてであろう。
イメージとしてはロンドンあたりとかぶるかもしれない。
ロンドンは確か、3度目であったが。
しかし、招致レースは長かった。だからこそ、関係者たちの喜びもひとしおだろう。
猪瀬知事の不適切な発言や汚染水問題、初めのころは地元支持が低かったこともあった。
実際、2016年の招致には失敗している。
ただ、今回の招致決定には二つの要素があったと言われている。
そのひとつが、パラリンピックの佐藤さんを始めとする、多くの人々の感動的なプレゼンテーション。
汚染水よりもその原因である、東日本の震災からの復興。
それにスポーツがどうかかわってきたか、その方が大切だといいたかったのではないか。
もちろん、安倍総理の大見得もあっただろうが、委員の人たちの感動を呼んだのは大きかっただろう。
また、一方で、委員の消極的な姿勢が東京を選ばせたと言うことも言われている。
それはリオやソチの準備がなかなか整わないことである。
ソチは来年の冬季、リオは3年後の夏季である。
経済的な問題もあるのだろう。
BRICSで開かれるこのオリンピックは、必ずしも順調とは言えない。
それに比べると東京は安心だ、ということである。
グローバルな視点からすれば、あまりいい選択とはいえないが、現実はそんなものなのだろう。
続けて冒険はしづらいと言うことなのだろう。
オリンピックに経済効果があるなら、だからこそ、新興国でおこなうというのもいい気がする。
経済的に苦しい国でおこなうのもいい気がする。
ただ、参加する選手に余計な不安を抱かせたくはないだろう。
やっぱり、「東京」が一番よかったのかもしれない。
特に今回は。
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