今、三田誠広の「西行」を読んでいる。
読めば読むほど、「西行」という人は一体どういう人だったんだろう?という疑問がわく。
NHKの大河ドラマでも「平清盛」をやっているが、ここでも西行が登場してくる。
西行は佐藤義清といい、平清盛と同い年で同じ北面の武士だったらしい。
今で言えば同じ会社に同期入社したみたいなものである。
互いに影響がないわけがなろう。
しかも、平清盛はその後政治の表舞台にたって、政権の中心を担うようになる。
西行は流鏑馬を得意とする武士から僧となり、諸国を流浪する。
西行といえば「歌詠み」としか思いつかなかったが、武芸にも秀でていたらしい。
しかも、女にもてた。(これは大河ドラマから)
この本によれば、清盛が表から歴史を動かし、西行が裏から歴史を動かした。
そんな風にも読める。
豊臣秀吉が表で歴史を動かし、千利休が裏で歴史を動かした、というのと似ている。
実際に西行は動いているわけだから、西行はすごい。
歌詠みとしてアイドル歌手みたいなところがあり、
皇室や源平に関わって政治家みたいなところがある。
大河ドラマも本も想像力を駆使しているとこりがあるから、
こんなスーパーマンみたいな人物像ができあがるのだろうが、
聖徳太子や空海よりは現実的である。
それだけ時代が下ってきた証なのだろうが。
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