なぜ突然、近代5種競技なんだろう?
以前、読んだ高石ともやさんのエッセイを読んだ時、
近代5種は戦争の象徴だが、トライアスロンは平和の象徴だと言うことを書いていたのを
思い出したからだ。
なぜ思い出したかはわからない。
オリンピックや平和の話題が多かったから、
それとのからみで芋づる式に思い出しただけだろうと思う。
近代5種競技は、マラソンの故事と違って、ナポレオン時代のフランスの故事に基づく。
敵陣を突っ切って自陣に戦果を報告するために、騎兵将校は
馬で敵陣に乗り込み、敵を銃と剣で打ち倒し、川を泳いで渡り、丘を走り抜けた。
このことから、
フェンシング、射撃、馬術、水泳、ランニングの5種目の得点を総合して争うようになった。
それに対し、マラソンも水泳も自転車もただ単に距離が長いだけ。
単調にしかも飽きずにそれを続けるところに意義があるトライアスロンは、
平和の象徴であるとの論旨だったと思う。
平和とは「忍耐」と関係がある。「冷静」と関係がある。
江戸時代という類まれな平和を生み出した徳川家康の東照公遺訓なんかがそんな感じだ。
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如しだっけ。
平和の戦いは「熱くなった方が負け」だと思う。
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