5月30日(水)原因不明の腹痛による発熱。医者は「風邪」と診断。
何もする気がしなくて、寝転んで本を読んでいた。
読んだ本はちょうど前日に図書館から借りてきていた「アントキノイノチ」(さだまさし)である。
小説家の小説に比べると、リアリティに欠けたり、細部の描写が足りないところがあると思う。
でも、まあ、これだけの力量を持つシンガーソングライターはあまりいないだろう。
素直におもしろかったと思う。
実にテーマが重たい。なにしろ「死」である。
「松井」という「悪」に対して、「ぼく」「ゆきちゃん」「山木」が被害を受けるわけだが、
現実の「いじめ」は、もっとありえない感じでもっとおこっている。
っていういか、もっと「理不尽」だと思う。
結局、松井ひとりが諸悪の根源みたいになっているところが、なんか違うと思うところだ。
それから、仕事に就き、現実に復帰していく僕の成長はよくわかる気がした。
ただ、こんなにうまくは行かないだろうとも思った。
CO-OPERの仕事は考えさせられるものがある。
「納棺師」の仕事も考えさせられるものが多かったが、
この仕事もずいぶん考えさせられるものある。
さだまさしの場合は「精霊流し」以降、命をよくテーマにとっている。
「恋愛」も「命」に先立つものとして、とらえればよいのだろうか?
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