明治時代の殖産興業を象徴する工場として有名な「富岡製糸場」が、
7月12日、文化庁文化審議会世界文化遺産特別委員会において、
「富岡製糸場と絹産業遺産群」として、世界遺産へ推薦することを了承した。
いわゆる官営模範工場のひとつとして、
歴史の教科書や資料集にその写真が掲載されることも多いから、
「富岡製糸場」の名前を聞いたことがない人は少ないだろう。
明治維新のころ、日本の品で外貨が稼げると言えば、生糸か茶ぐらいしかなかったのだろう。
中でも生糸は開国時のもっとも重要な輸出品であった。
しかし、産業革命の進んだヨーロッパに比べると、その品質はよいとは言えなかった。
そこで、近代的な工場を作る必要があった。
ウランス人技師、ポールブリューナの指導で、機械化をすすめた工場を、
養蚕業の進んだ群馬県富岡に作ったわけである。
明治5(1872年)年に創業、明治35年に払い下げ、昭和14年に片倉工業の所有となり、
昭和62年(1987年)まで創業を続けた。
現在、この「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、
再来年、平成26年の世界遺産登録をめざすことになっている。
※(再)昨日同じタイトルで書いたのにすっかり忘れてまた書いたことによる)
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