先日から近所の桜が満開である。
我が家の庭の桜も満開である。
妻は家の庭に桜を植えるのは縁起が悪いというが、
部屋の窓からでも眺められる我が家の桜は美しい。
大きくなりすぎて一度切ったときには、
父親は桜切る馬鹿と自嘲気味につぶやいていた。
縁起が悪かったりするのは、梶井基次郎の檸檬の影響だろうか。
詳しくは知らないので、ネットで検索してみると、
そういう言い伝えが残っている地域は実際にあるようだ。
理由は、
手入れが大変だからである。
また毛虫などが発生するからである。
さらに、根が広範囲に広がるため、家の基礎を侵食することがあるからである。
(しろありなどが巣くうこともあるようだ。)
昔の言い伝えには根拠がある場合もある。
そういった意味ではこれも聞くに値する言い伝えなのかもしれない。
だからといって、気にしすぎるのもよくないようだ。
先の梶井基次郎の檸檬と似ているのは、
桜の木の下で武士が切腹をした慣わしからきたものではないか、というのもあった。
桜はその散り際が潔いので、切腹にも好まれたのだろう。
であれば、「その家が栄えない」という意見は正しいだろうね。
ちなみに「桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿」の方は、
桜は切り跡から雑菌が入りやすくそのためそこから腐りやすいことが理由なんだって。
切っても問題ないらしい。
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