食いもののうまいまずいがわからないやつは、人生の楽しみの半分を損している、
という話を聞いたことがある。
知人の誰かが言ったような、何かの本に書かれていたような・・。
知人の誰かが言ったにせよ、どこかでだれかが言ったことか何かで読んだことだろう。
なんにせよ、ある一面の真理を表しているようにも思える。
自分自身、食いもののうまいまずいはあまりよくわからない。
もちろん、うまいと思うものもあるし、まずいと思うものもある。
しかし、他の人と比べて、微妙な味についてはよくわからないのだ。
グルメを称する人たちが言う、うまいまずいは、
「へー、そういうものか。」という感じで、ちょっとひとごとめいてしまう。
腹がへっていれば、ほぼなんでもうまいし、
肉系の料理はたいていなんでも好きだし、嫌いなものもほとんどない。
しかし、微妙な違いがよくわからないのだ。
たとえば、カレーひとつとってみても、極端にまずいカレーはまずいけれど、
うまいカレーの場合、どれくらいうまいのかそれがわからない。
おいしさに1から10の数字をつけるとしたら、
1,2,3ぐらいはわかるけれど、5より上は全部一緒に思えるといえば、
ご理解いただけるだろうか?
目で言えば「近視」あるいは「遠視」で、全く見えないわけではない。
耳で言えば「補聴器」がいるのに補聴器をつけていないってところか。
それでいけば、目はめがねがいるのにめがねをかけていないっていう言い方もあるね。
だから、多分人生の半分も損しているわけではないが、
やっぱ、損をしているんだろうな。
でもまあ、いいだろう。
それによって形作られる人間性にたいなものもあるような気がする。
モノは考え様だ。
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