自転車に乗ってきた。
この季節の風は肌に心地よい。
空気がおいしい。気分はサイコーである。
小さな路地の小さな踏切で、
電車が通り過ぎるのを待っていた。
そのとき、ふと、昔、息子が小さかった頃、
自転車のかごにのせて、
電車をながめていたのを思い出した。
子供の目にはあのでかい電車が
どんなおおきな怪物に見えたのだろう?
でも、それは「こわい」という感覚ではなくて、
「おもしろい」という感覚だったにちがいないのだ。
原始時代、
人間の子供が、恐竜を見ていたのも
似たような感覚だったに違いない。
電車のように近寄ることはできないにしても、
ある程度、そばまでよることはできただろう。
草食動物などは。
でかいものが動くことのへの興味。
男の何かを刺激するのかもしれない。
そんなこと、どうでもいいが。
ああ!!!